分子研研究会
大強度テラヘルツ光の発生と利用研究
開催日  2011年1月13日(木)13:30〜14日(金)15:00
場 所 自然科学研究機構 分子科学研究所 研究棟201号室
(愛知県岡崎市明大寺町字西郷中38)
趣 旨 長い間「テラヘルツギャップ」と呼ばれていた光と電波の境界であるテラヘルツ帯は,最近ではシンクロトロン放射光を用いた分光技術や,パルスレーザーと半導体材料を用いたテラヘルツ光の発生技術などが開発され,汎用装置として実用化が進められている。そのような中で,最先端の研究分野では,桁違いに高強度のテラヘルツ光の発生を目指した加速器やレーザーを使った光源の技術革新が進められている。そのような光源を使って,大強度のテラヘルツ光を励起光や大面積のイメージング光として使うという全く新しい研究分野が誕生しつつある。そこで本研究会では,現在独立に研究が進められている加速器光源およびパルスレーザーを用いた光源の開発の現状と性能,およびそれらからの大強度テラヘルツを用いた分光・イメージング研究の現状について議論する。
世話人 木村真一
分子科学研究所UVSOR施設
TEL: 0564-55-7202
E−mail: kimura-at-ims.ac.jp(送信時に-at-を@にしてください。)
プログラム
1月13日(木)  
 13:00-13:30  受付 
   
 13:30-13:40  木村真一 (UVSOR)
 はじめに(趣旨説明) 
 13:40-14:20  G. L. Carr (BNL)
 Intense Coherent THz Pulses from the NSLS Source Development Laboratory Photo-injected Linac and Applications in Ultra-fast Material Dynamics
 14:20-14:40  島田美帆 (KEK)
 「cERLで期待されるテラヘルツ光源」
 14:40-15:05  加藤政博 (UVSOR)
 「電子蓄積リングによるテラヘルツ光発生」
 15:05-15:30  芦田昌明 (阪大基礎工)
 「コヒーレントシンクロトロン放射の電場検出とその応用」
   
 15:30-15:50  Coffee break
   
 15:50-16:15  築山光一 (理科大FEL)
 「東京理科大学赤外自由電子レーザー研究センターの現状と課題」
 16:15-16:40  阪部周二 (京大化研)
 「高強度レーザーとレーザープラズマ放射線科学の発展とテラヘルツ発生」
 16:40-17:05  服部利明 (筑波大数理)
 「非線形時間領域2次元テラヘルツ分光:実験の提案と理論解析モデル」
 17:05-17:30  斗内政吉 (阪大レーザー研)
 「機能性酸化物電子材料のテラヘルツ分光」
 17:30-18:00  田中耕一郎 (京大理)
 Terahertz Nonlinear Spectroscopy in Solids
   
 18:30-20:30  懇親会(UVSOR棟3階セミナー室)
  
1月14日(金)  
 09:00-09:25  黒田隆之助 (産総研)
 「Sバンド小型電子リニアックを用いた高強度 テラヘルツ光源の開発と応用」
 09:25-09:50  磯山悟朗 (阪大産研)
 「テラヘルツFELの開発」
 09:50-10:10  高橋俊晴 (京大原子炉)
 「京大炉ライナックのコヒーレント放射を光源としたサブテラヘルツ近接場」
 10:10-10:35  浜広幸 (東北大電子光センター)
 「t-ACTS(test Accelerator as Coherent THz Source)計画」
   
 10:35-10:55  Coffee break
   
 10:55-11:20  萩行正憲 (阪大レーザー研)
「テラヘルツ波とメタマテリアル」
 11:20-11:50  川瀬晃道 (名大エコ研)
 「新奇テラヘルツ光源とイメージング応用」
 11:50-12:15  谷正彦 (福井大遠赤センター)
 「テラヘルツパルス光を用いたイメージング手法とその応用」
   
 12:15-13:30  Lunch
   
 13:30-14:00  猿倉信彦 (阪大レーザー研)
「テラヘルツ電磁波のパラメトリック増幅 CPAの可能性についての検討」
 14:00-14:25  島野亮 (東大理)
 「カーボンナノチューブ及び低次元有機導体の高強度テラヘルツ波照射効果」
 14:25-14:50  森龍也 (UVSOR)
 「クラスレート化合物における非中心ラットリングフォノンのテラヘルツ時間領域分光」
 14:50-15:00  まとめ