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Electron_Storage_Ring

UVSOR施設(自然科学研究機構 分子科学研究所 極端紫外光研究施設, UVOSR-III Synchrotron)は国内外の研究者及び企業に広く共同利用されている研究施設です。 上の図は電子蓄積リングと呼ばれるもので、シンクロトロン光を生み出す要となる装置になります。このシンクロトロン光を利用して、 物理、化学、生物分野やエネルギー分野といった様々な分野で利用され、新奇的な物性や機能を発揮する現象を理解することに活用されて います。


UVSOR-IIIの光源加速器とビームライン

UVSOR-Vは、電子ビームを作り出し 速するための入射器、電子ビームのエ ネルギーを一定に保ち長時間安定に反時計回りに周回させる電子蓄積リング (右図)を備えています。電子ビームのエネルギーは7.5億電子ボルト、リングの 1周は53 mです。電子ビームは周回しながら、8台の偏向電磁石(青色部分)と6台の アンジュレータ(橙色部分)の中でシンクロトロン光を放出します。 UVSOR-Vでは磁石配置を工夫することで電子ビームの指向性を高め、また トップアップ運転と呼ばれる技術により光ビームの強度を高めています。

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UVSOR-Vのシンクロトロン光の特長

UVSOR-Vは、8台の偏向電磁石によりテラヘルツ波から4キロ電子ボルト程度の軟X線までのシンクロトロン光を供給します。また6 台の挿入光源(アンジュレータ)装置により、様々な偏光特性を持つ高輝度な光を提供します。
また、UVSOR-Vには異なる特徴を持つ6台のアンジュレータが導入されています。アンジュレータは永久磁石列により周期磁場を 発生し電子ビームを繰返し蛇行させることで、より明るいシンクロトロン光を発生します。円偏光など様々な偏光を作り出すこともできます。

UVSORで利用できる実験装置群

電子蓄積リングから出たシンクロトロン光を実験装置に導くための装置がビームラインです。目的の波長をもつ光のみを選び出すための分光器や光ビームの形状を整えるための集光ミラー等から構成されています。UVSOR-Vは最大16本のビームラインが建設可 能で、現在は14本が運用されています。

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詳しくは、ビームライン担当者までご連絡ください。